郡山公演を終えた翌日、我々は次の公演予定地の南三陸町に向けて出発しました。
東北道・三陸道を走っておよそ5時間、南三陸町公演をやらせて頂ける「ホテル観洋」に到着しました。
南三陸町の市街地から、南に三キロほどの岬の高台にあるため、すぐ目の前が海にも関わらず津波の被害が比較的軽微であり、被災者の方の避難所として今現在でも利用されているとのこと。
ホテルから臨む対岸の南三陸町市街地。
海がすごくきれいでした。
そして翌日公演をする舞台を下見。立派な施設でありがたい限りです。ホテル観洋の渡辺さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました!
その後、我々は班を分け、翌日の舞台の仕込みをするもの、近隣の仮設住宅を明日の公演の告知・宣伝のため回るもの、本日の夕食の買い出し・テント設営するものに分かれて行動することになりました。
この旅初のテント泊(これからテント5連泊がスタートします)、南三陸町のボランティアセンター近くの芝生にテントを張らせて頂けることになり、ホテルから市街地に向かうと、想像を絶する光景が広がっていました。
胸が痛むとかいうレベルではなく、
明日本当にここで舞台がやれるのか?やっていいのか?そんな不安に皆がかられました。
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そんな中テント設営。カレーを作る。ご飯を炊きすぎてお釜が壊れました。
頭上には信じられないくらい沢山の星が輝いており、天の川まではっきり見えました。
流れ星も何個も見えました。
皆疲れており、明日の公演に備え早く寝ることにしました。
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南三陸公演当日。
朝起きるとこんな人がいました。ワイルドすぎるのではないでしょうか?
完成が近い
比較的準備は余裕があり、南三陸ではリハーサルまですることができました。
そして迎えた本番。
残念ながらこちらが期待したほどお客さんは集まりませんでした。しょうがないです。いろんな要因があるとは思いますが、来てくれたお客さんのために一生懸命やろう、皆がそんな気持ちになっていたようです。
カーテンコールの際、お客様の年配の男性が席から立ち上がり、「今日はエールをありがとうございました!明日からも頑張ります!」と大声で舞台上のわれわれに声をかけてくださいました。
自分達の想いが少しでも届いたのかと感動しました。
しかし逆にこちらが励ましてもらっているようでした。
ここで公演ができてよかった!そんな充実感がありました。
終演後の片付けの時、みんながなぜか無口になっていました。