旅報告:郡山公演

さて、いよいよ東北初公演の朝、

夕方から雨という予報通り、遠くには真っ黒な雲が見えておりますが…、

一縷の希望を託し、一晩お世話になった教会を後にしました。

帰りには我々の無事をお祈りまでしていただき、感謝の言葉もありません…。

郡山コスモス通り教会の皆様、神父さん、本当にお世話になりました。

さて、溜まった12人分の洗濯物をコインランドリーに放り込み、

本日の会場である、ビッグパレットふくしまに向かいます。 

何故こんなに天候を気にしているかというと、ここが、今回唯一の半野外的な所だからです。 

かなり大きな施設なんですが、建物内は避難所やボランティアセンターになっており、我々が貸していただいた「屋外展示場」という外のスペースも、一応屋根はあるんですが、地震の影響もあり、雨が降ると完全に濡れてしまいます。

現場に着くと、確かに昨夜の雨の後で地面が濡れていました。

そういう事情で「迷惑かけてもいかんから、雨が降ってきたら潔く中止にしよう」という座長の支持の元、でも今の所、雲はありますが降ってはいないので、とにかく準備に取り掛かります。

何もない所に、舞台セットを一から作る作業です。

しかも、10時に会場入りし、開演は16:00。

かなりタイトなタイムスケジュール。とにかく急いで作業にかかります。

段々と形が見えてきました。

…が、写真を撮る余裕があったのもここまで。

時間に追われまくりで、完成の余韻に浸る間もなく、最後の宣伝廻り、場当たり、衣装・小道具の準備、片付け、着替え等、ギリギリの状態で、あっという間に開演時間を迎えました。

気が付けば、何とか天気も持ってくれています。

集まっていただいた皆様に、「もし雨が降って来た場合は、すみませんが途中でも中止します」との旨をお伝えし、

いざ、開演となりました。

…しかし、さすがに野外。声も中々通らない上、車やバイクの通行音、近くで遊んでいる子供たちの声などが思いっきり聞こえてくるので、皆、声を張り、極力動きも大きくしたりして、いつもの倍くらい汗をかいております。

そして、お気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、野外では、場面転換の為などに真っ暗にする、いわゆる「暗転」というのが使えません。

しかしながら、とにかく作品の想いを伝えようと、皆頑張りました。

そんな中で、何とか、いよいよクライマックスへ向かうという時…

上から冷たいものが落ちてくるのに気づきました。

やはり天気予報は正しく、「大変申し訳ありませんが、ここで中止にさせていただきます」と座長が挨拶をし、「ラストにやるはずだった応援の演武だけやらせてください」と、とにかく力を振り絞って、最後にやらせていただいたところ、

途中までだったにもかかわらず、本当に暖かい拍手をいただきました。

バタバタと片づけをする我々にも、「ありがとう」と声をかけていただいたりして、全部やれなかったのは非常に残念ではありましたが、本当に来て良かったと、皆があらためて思った郡山公演でした。

最後に、自衛隊の方々が設営しているお風呂まで貸していただき、

次の場所に向けて、気持ちもあらたに、郡山を後にしました。

郡山でお世話になった方々、観に来ていただいた皆様、いわきから駆けつけてくれた、空閑さん、長谷川さん、松本さん、本当にありがとうございました。

あ、撮れなかったと思ったセットの写真が見つかったので、載せておきます。

本当にみなさまありがとうございました!!

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